逆ハー難っ!!!! もうこれにつきます。本当に。
長編を書くときはなにかしら自分にとって初めてのことに挑戦するようにしているのですが、今回は逆ハーかつ社会人パロと2つも自分に課題をかしてしまって自分で自分の首を絞めるかたちに……。
2018年に至ってはリクエスの短編以外この『サテライト』の更新しかしてないっていうね……。いやぁそれでも年内に完結できなかったのが悔しいです。
なにが難しいってヒロインを書くのが本当に本当に難しかったです。
どのキャラにも興味や好意を持ってもらおうとしていろんなフックをつけたら、悲劇のヒロインど真ん中みたいなことになってしまって……。もっと普通の愛されヒロインにするべきだったなと反省しています。

以下、それぞれのエンドについて



白石蔵ノ介

もっとお互いに意地を張りあってもだもださせて盛り上がる展開にすればよかったなと(笑)
作中唯一エロ描写があったのも彼でしたね。もっとそこを掘り下げて書いてもよかったかな。せっかくの社会人設定だったのにもったいないことをしたかもしれないですね(笑)
白石にいたっては欠点がないところが欠点みたいなところがあると思うんですが、その中にも彼なりの葛藤を抱えていたり、それなりに人間関係で悩んでいる白石を書きたいなと思ってあんな感じの人物像になりました。
本人は気づいてないけど合理主義だからちょっとドライな一面も持ってたりするのもある意味魅力かな、と。
ヒロインとはそういうところが似ていましたね。なのでこれからはお互い自立した大人同士の恋を育んでいけるんじゃないかなっと思っております。



仁王雅治

くっつかねぇんかいっ! と盛大にツッコミたくなるエンドでしたね(笑)ほんとすみません。
いや、言い訳すると最初書いたエンドではあのふたり結婚してたんです。元婚約者からヒロインを攫い、そのまま一夜をともにして、そして次の日の朝ヒロインの方から「結婚しましょう」とプロポーズ。
……ね、これよりはマシでしょう??(笑)
でも、本当に不完全燃焼なのでくっつくとこまで書きたい! という思いは今でもあります。
書きたいな、書けたらな、書こうかな〜…………。気長にお待ちください。

書きました〜! くっつきました〜!!(追記:2019.03.05)



忍足謙也

分岐前にほとんど出番をつくってあげられなくてすまん、謙也。
逆ハーの魅力って自分が思ってもいなかったキャラにハマることだと思うんです。
そういう観点から言えば、今回の謙也エンドは元から謙也推しの方した読む気が起きない展開になってしまったのが悔しいです。
普段の謙也は正真正銘の光属性! というかもう本当に根明キャラで、せっかちなのが玉に瑕だけど、そんなこと気にならないくらい申し分ない素敵彼氏だと思うんですが、ごく稀にごく稀に感情が爆発するというか、心に間欠泉を抱えてるところがあるんじゃないかな、と。
でも、ちゃんと爆発できれば、そのあとは何事もなかったかのようにまた元の彼に戻れるんですよね。
そういう後腐れないところがすごくいいな、と。その圧倒的な陽のパワーでヒロインを知らず知らずのうちに温めてくれそうだな、と。



丸井ブン太

作中一番大人だったのが彼かな、と。
一見チャラく見えるけど、仕事熱心だし、夢があるし、上司からも後輩からも慕われて、大人の余裕があるというか。
だからヒロインを受け止められたのかなって。
ここぞとばかりに他立海キャラを登場させたエンドでした。幸村社長(真田秘書)はちょっと無理があったかな?(笑)



財前光

個人的な意見ですが、今回のヒロインに一番合ってるんじゃないかな、と思っているのが彼です。
当初TRUEエンドは白石の予定で、あとは派生エンドというかそんな感じで書き始めたんですが、書いているうちに財前の方がしっくりくるなと思い、公開の順も最後になりました。
しっかりしなくてはと気負いながら生きてきたヒロインにとって甘えるという行為がいかに難しいか。
自分だけに甘えてほしい独占欲の強い財前にとってヒロインはピッタリな相手なんじゃないかな、と。需要と供給的に。
まぁ最終的にはお互いがお互いに甘えられる健全な恋人らしいかたちになったんじゃないかな、と思っております。



と、まぁこんな思いで彼らのお話を書いていました。
年々長編が長編化(?)してはいますが、分岐前12話、分岐後17話は自分の中でもかなりの超大作になってしまいました。
逆ハーはもうしばらくこりごりですね(笑)やはり向き不向きがあるのでしょう。
またしばらくは甘酸っぱい彼らの青春を書いていきたいと思います。それではまた。


2019.02.26 樫野葉りん